低位株投資は初心者はやめた方がいい?

投資関連の書籍や雑誌を読むと、少ないお金で始められることを低位株投資の魅力として、よく紹介しています。
明確な定義はありませんが、株価が300円から500円程度の銘柄を低位株といいます。
要するに、数万円程度で売買ができる銘柄のことです。
少資金から手軽に買うことができるため、多くの初心者が買っています。
しかし、初心者が多く集まる銘柄だからこそ、仕手筋によく狙われるのが低位株です。

低位株の魅力として、好材料や好決算の影響で株価が2倍3倍と膨れ上がることが挙げられます。
当たれば一気に投資資金を数倍にすることが可能です。
銘柄によっては、10倍近く跳ね上ることもあります。
元々が株価の安い銘柄なので、一度勢いづくとあれよあれよという間に大化けするのが低位株の特徴です。

ところが、一攫千金を夢見て低位株に手を出すのは危険です。
株式投資の必勝法や指南書の類で、よく説明されているトレードで儲けるためのセオリー通りに、初心者は売買をする傾向があります。
そうしたセオリーを仕手筋は熟知しています。
莫大な資本を使って、セオリーとは違う相場を意図的に作り出すことで、初心者を動揺させ、儲けている仕手筋がいます。
初心者だと何が起きたのかを理解できず、怖くなって手仕舞いをします。
その結果、損失を出してしまいます。

さらに、株価が安いのには理由があります。
以前に大きな損失を出している、倒産する可能性のある銘柄である可能性があります。
倒産しないでも、損失が大きいために上場廃止になる銘柄が多いのも低位株の特徴です。
東証一部などからJASDAQなどへ市場変更、鞍替えをすることも多いです。
格下の市場に鞍替えとなれば、株価は急落します。

このように低位株で儲けを出すためには、仕手筋のやり口に精通しておく必要があります。
また、ファンダメンタルズ分析を行ない、なぜ低位株なのかも理解できるようになっていないと、危険です。
初心者が安易に手を出すのは、虎の子の資金を溶かすだけです。

低位株の中でも選んではいけない株の特徴

低位株だからといって、全ての銘柄が危険という訳ではありません。
特に気をつけたほうがよい株にはいくつかの特徴があります。

まず、決算で赤字を出し続けている銘柄は避けるのが無難です。
もちろん、赤字続きであっても、黒字を計上した瞬間に株価が急上昇することがあり、買う人は多いです。
しかし、今度の決算で黒字化するとは限りません。
赤字続きであるということは、悪材料がいつ出るとも知れません。
少なくともファンダメンタルズ分析の勉強をしてからでないと、大損失を出してしまいかねません。

倒産や損失に関する悪材料が飛び交うことがあります。
悪材料の直後には急落するものですが、そこでリバウンドを狙って売買をするのもお勧めできません。
「ここまで安くなったのだから、これ以上下落することはまずないだろう」と思って買う人が後を絶ちません。
しかし、倒産や損失を出している以上、その後の好材料が期待できない場合には、そのまま下降し続けることが多いです。

グランビルの法則やシグナルなどの指標通りに値の動かない銘柄にも注意が必要です。
一定以上出来高のある銘柄であれば、例外があるにせよ、統計的にいって指標に即した値動きをします。
指標との乖離が激しいケースでは、仕手筋が介入していることも多く、下手に手を出さないほうが得策です。

逆張りよりも順張りの方が損失を抑えられる傾向にあります。
初心者のうちは、順調に株価が推移している銘柄を選んだほうが安全です。
上昇基調ということは、倒産や損失の可能性は低いことが考えられます。
あるいは、将来的に業績の回復する可能性が高いなど、チャートは未来を織り込んで上下動を繰り返すものです。
投資に不慣れなうちは、順張りをすることで倒産などの可能性が低い銘柄を選ぶことができます。