証券会社の口座開設について

株式の取引をする場合は、証券会社に口座を開設する必要があります。
証券会社は数多くあり、その中から選んでいずれかに開設するのが一般的ですが、開設できる口座数に制限はありませんので、全部の証券会社に口座を開設することも可能です。
ただ、口座を開設する際には、証券会社から審査されます。
審査に通った場合に口座が開設できるということになります。

多くの証券会社に口座をつくっておく人がいるのは、そうするメリットがあるからです。
例えば、新規公開株を入手できる可能性が高まります。
新規公開株というのは、値上がりがほぼ確実とされ、株取引をするほとんどの人が、上場する前に株を手に入れたがります。
上場と同時に売却すれば、たいていは利益が出るからです。
上場する前に株を手に入れる権利は、各証券会社に割り振られます。
証券会社は自社の顧客に、その権利を割り振ります。
得意客を選んで割り振ることが多いです。

しかし中には、抽選で選んでいる証券会社もあります。
そのため、多くの証券会社に口座を持ち、顧客となっていたほうが、どこかしらの証券会社の抽選に当たっている可能性が高くなるということになります。
しかし、ここで気になるのが、口座を持つための費用です。

多くの証券会社では、口座開設手数料や、口座維持管理料を無料としていますが、中には有料となるところもありますので、それも踏まえながら、口座申し込みをすることになります。
インターネットの普及により、現在はたいてい、オンラインで口座開設申し込みができます。
必要な個人情報を、各社のホームページ内の申し込みフォームに入力し、本人確認書類をアップロードすると、それだけで口座を開設できることも多いです。

本人確認書類は、デジタル撮影した画像をメールに添付したり、各社の専用ページから画像を送信したりして送ります。
本人確認書類のデジタル画像をパソコンに取り込めない場合は、FAX送信やコピーの郵送などによって対応します。
審査に通ると、IDやパスワードが送られてきて、口座開設完了です。

口座開設の審査が通らないのはどんな人?

個人情報を知らせ、本人確認書類を示しても、口座開設の審査に通らないことがあります。
審査に通らなかった理由は、開示されません。
しかし、たいていその理由は、取引の動機や資産の性質によるもののようです。
開設申し込みの際には、取引の動機を聞かれます。
いくつかの候補があり、自分が該当する項目にチェックをするという方法で答えることが多いです。
その選んだ項目によっては、審査基準を満たさないと判断されます。

証券会社での取引には、銀行への預金と異なり、元本割れする可能性が大いにあります。
そのため、取引の動機が、安定的な資産運用や、元本割れを避けての運用、といったものだと、不適格ということになります。
また、資産がどういう性質のものであるかも大事です。
余裕資金なら問題ありませんが、生活資金や老後の蓄えということだと、証券会社で取引するのには向きません。
これは確かに本来は、顧客自身で考えることではありますが、勘違いをして申し込んでいる場合もあるため、証券会社側では審査の対象としています。

また、投資経験も審査対象となります。
現物株への少額投資を予定しているといった場合なら、投資経験がほとんどなくても、審査に通らないということは少ないですが、現物株の取引き経験がないにもかかわらず、信用取引や先物取引をするつもりである場合などは、審査が厳しくなり、審査に通らない可能性も高いです。
信用取引では、投資資金がゼロになるだけでは済まず、負債を背負ってしまうこともあります。
そのため、豊富な投資経験が必要とされます。
失業中であるなどの理由で、審査に通らないことは少ないとされますが、審査基準は公開されておらず、証券会社によってまちまちですから、一律ではありません。